- とにかく自分の存在を知らせる
人がいるのに気づくと普通は熊が避けてくれます。ただ、熊の方が気づかぬまま至近距離で出会うことは、とても危険です。そこで熊に気づいてもらうよう物音を立てながら歩きましょう。鈴や笛、ラジオなどで音を立てるのは効果的です。
もし、熊の気配を感じたら、手を叩いて音を出したり、声を出してみて熊に存在を知らせるうよにしましょう。 - 一人での行動は避ける
上述の通り、熊に存在を知ってもらうためには大勢の人数がいた方が効果的です。風が強かったり、風上に向かって歩く場合は熊に匂いを気づいてもらえない可能性もありますし、水音が騒がしい場所では熊に音を気づいてもらえない可能性もあります。一人での行動はそうなりやすいので、できるだけ大勢で行動してください。
- まず落ち着き驚かせない
熊が見えたら、まず落ち着いて様子を伺いましょう。そして、 そのまま背を向けずに 静かに離れます。決して慌てて逃げたり、バラバラに逃げたりしないでください。熊が興奮すると追いかけてくる可能性があります。
熊は確実に人間よりも早く走れます。慌てずにゆっくりと後ずさりして離れましょう。たとえ、熊が近づいてきても決して走ってはいけません。 特に、背を向けて走って逃げてはいけません。
- 熊の行動範囲
熊の行動範囲はオスで平均100平方km、メスで40平方kmと言われています。熊は高い移動能力を持ち、自分の大きな体を維持するために、食料が不足する時には広い範囲を動き回ります。
一般的には、例年、山中の食物が不足する夏に人里に出没し、農作物を荒らしますが、最近では秋になっても出没するケースも多く見られ、社会的な問題となってきています。